生徒会長と秘密の関係
現実
肩に寄り添い寝ているミナから視線を移し、バスの窓外を見る斗亜はこれからのことを考えていた。
斗亜(逃げる2週間が成功したとしてこれからミナとの関係は?
俺は生徒会長として伊丹のバイトを摘発すると同時に、またミナが飲酒をしてるとこを見つけたら、学校に提出できるのだろうか。
こんな考えの俺が生徒会長なんて、勤めていて良いのだろうか。
父のためにあの人の息子でいるために、自分を閉じ込めたまま大人になるのだろうか。
お互いの未来にお互いは存在しているだろうか。)
ミナ「ん、斗亜」
斗亜「起きたか、もうすぐ降りるぞ」
無表情で低い声。
ミナ「…うん」
ミナ(斗亜の口調が変わってる。
変わってるというより、戻ってるのか。
2週間、まだ折り返してもないのに
斗亜の気持ちは変化してしまったの?)