生徒会長と秘密の関係
寒
○夜。
逃げてから初めて、ミナは斗亜と居るのがしんどく感じた。
隣で眠る斗亜は何か警戒しているような、怯えているような…。
そんな斗亜を隣のベッドから、ミナは辛い表情で見つめた。
ミナの中で恒例化していた、夜の星空を眺めることも今日はできない。
雨が小川に強く降りつけているから。
今までに増して寒い夜。
だけどミナはブランケットを握りしめて、テラスに出た。
なにか目からの情報がないと、斗亜やこれから先を悪く考えてしまいそうで。
その日は雨が止む朝方まで、ミナは外を眺めていた。
時折、涙をこぼしながら。