クールな冬野くんと聖なる夜にナイショのおしごと
どうしたらいいの…。

わたしの気持ちを本人である冬野くんに知られてしまうなんて……。


…泣きそうになった。

恥ずかしくて、どんな顔をして冬野くんを見ればいいのかわからない。


しかし、そんなわたしの頭を冬野くんが優しくなでる。

そして、ふわりとささやく。


「好きだよ、恋雪」


雪のように柔らかい声で。


「…え……?」


冬野くん、わたしのこと…『恋雪』って呼んだ?


涙で潤んだ目で見上げると、冬野くんが穏やかなまなざしで見つめた。


「言ったでしょ?『プレゼントを届けにきた』って」

「そのプレゼントって…」

「『俺の気持ち』。俺が、恋雪を好きだっていう気持ち」


冬野くんが…わたしのことを……?


「俺…、恋雪のことが気になってたんだよ?中1のときからずっと」
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