王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
「なぁ~先生。俺様の席ってどこ?」
「魔おぅ……いやいや……界魔君の席は……」
先生もビビりますよね?
界魔君=魔王。
彼の正体を知っちゃっているわけだし。
「誰も座ってないあの席? 一番後ろにポツンの?」
「ああ。窓際で外も見えるし最高だろ? アハハ……」
私の真後ろ?
できれば対角線で一番遠い席にしてくれませんか?
私の手のひらを開放してくれた界魔君。
ズカズカと窓際まで進むと、机をひきずりはじめた。
「陽彩の隣の席の奴、変わってくんない? 今日からここが、俺様の特等席だから」