王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
「それでね、陽彩ちゃんにお願いなんだ」
「……お願い?」
「うちのクラスの文化祭リーダー、やってくれない?」
任せてください。
私は人に指示を出すのは苦手です。
でも、頼まれたことなら精一杯手伝います……
って……
「……えええぇぇっ?」
ぼっち地縛霊の私が……リーダー?
「むむむ……無理だよ」
仕切りなんて、絶対に向いてないもん。
「心配しなくて大丈夫。リーダーっていっても名前だけ」
「そうそう。今まで通り文化祭のことはうちらが考えるから、ビビる必要なしだよ」