王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
沙月ちゃんにとって、私は特別な存在なんだ。
嬉しすぎだよ。
だって私、心の友が欲しかったんだもん。
大好きな沙月ちゃんの想いに応えたい。
クラスメイトとも、仲良くなれるチャンスかもしれないよね?
「私……リーダーをがんばってみる……」
「ほんと?」
「嬉しい~」
「陽彩ちゃん。今まで酷い態度をとって、本当にごめんね」
「もし誰かが陽彩ちゃんの悪口を言ってたら、私たち3人が守ってあげるからね」
クラスメイトが、私を受け入れてくれた。
そのことが嬉しくてたまらない。
私は「ありがとう」って言いながら、泣きそうになっちゃった。
感激しすぎで、私は気づいていなかった。
一人うつむく沙月ちゃんが、罪悪感で押しつぶされそうになっていたことに。