王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
私の表情が陰る。
心配しすぎて、胃に穴が開きそう。
でも……
マイナスなことばかり考えちゃダメだ。
クラスメイトが、私を文化祭の実行委員に指名してくれた。
みんなの期待に応えられるようなバルーンアーチを考えて、私もクラスの一因だって認めてもらわなきゃ!!
昇降口で靴を脱ぐ。
上靴を取り出そうと、靴箱に手を入れた時
「痛っ!」
私の手の甲に、尖った痛みが走った。
えっ?
何?