王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
恐怖で震えあがる体。
体を痛めつけるいたずらをされたのが初めてで、私は動揺を止められない。
とりあえずこの画びょうは、家に持ち帰ろう。
ペンケースに画びょうを入れ
カバンの中にしまい込んだその直後
ビクン!
私の体は跳ね上がってしまった。
「何やってんの?」
眠そうな呆れ声が、聞こえてきたから。
「まおぅ……じゃなかった、かか…界魔くん、おはよう」
「靴の中にも、ゴミを突っ込まれるわけ?」
うわっ。
界魔君って、けっこう鋭い。
ごまかさなきゃ。
「ちち…違うよ。この上靴、本当に私のかなって心配になっちゃって」
「名前書いてあるじゃん」
「そうだよね。私ので間違いないね。アハハ~」