王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
目の前にいる陽彩が、恥ずかしそうに肩を揺らしている。
俺様の妄想が現実に?!
今、陽彩に告白された?
一瞬で、俺様の脳内がお花畑化。
色とりどりの花びらが、舞い踊るような幸福感がたまらない。
動揺するな。
情けない姿は、絶対に見せたくないだろ?
沸き上がった変なプライド。
俺様は頭の後ろをかきながら、視線を空に逃がす。
「まぁ……陽彩がどうしてもっつうなら、なってやってもいいけど……」
オマエだけの王子様に。
「ほんと?」
「ああ」
「ありがとう、界魔君」
陽彩の笑顔がキラキラと光っている。
か……かかか……可愛い///