王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
階段から腰を上げた麗先輩。
私の前まで、ゆったりと歩いてきた。
「一流のインテリアコーディネーターにお金をつぎ込んで、ラグジュアリーな部屋に仕上げてもらったんだ」
目の前でいきなり立て膝をつき、私の手の甲にチュッ。
「気に入ってくれて嬉しいよ。マイプリンセス」
「ママママ…マイ……プリンセス?」
それってもしや……
私のことですか??!!
心臓が爆つきだして、暴れだして。
手に負えなくなった私は、キスをされた手を引っこ抜いちゃった。
真っ赤になっているであろう頬を、両手で隠す。
見た目も立ち居振る舞いも、ザ・王子様。
そんな麗先輩に甘い魔法をかけられたら、ドキドキが駆けだしちゃうよ……