王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
立て膝の状態から立ち上がった、麗先輩。
「大丈夫? 顔が真っ赤だよ」
なんて言いながら、体温を確認するかのように、額を私の額に押し当ててくるんだもん。
「ひっ…ひぃあぃ!」
キスされそうなほど近い位置に、麗先輩の顔があって
驚き&胸キュンで心臓が壊れそうなほど飛び跳ねだして
恥しさに耐えられないわい私は、床に崩れ落ちちゃった。
うわぁぁぁぁ……
心臓が休まらない……
先輩の甘い声も艶っぽい表情も、私の平常心を狂わせるんだもん……
誰か助けてよぉ……
心を休ませたいのに、麗先輩の甘さは止まらない。
「ねぇ、陽彩ちゃん」
「ひひひ……ひいろちゃん?」
甘い声で……
名前……呼ばれた……
「部屋に男女二人だけ。キュートな照れ顔なんかしたら、男はどんな行動に出るのか、ちゃんとわかってる?」