王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
「さぁ、今から高校を抜け出そう。二人で制服デートをして、観覧車に乗りながら夕陽を眺める。ディナーは夜景が見えるホテルの最上階なんてどう? 俺の行きつけなんだ。おいしい高級フレンチを、ごちそうするよ」
デートなんてありえないです!
先輩と私じゃ釣り合わなすぎ!
それに……
カメラマンに追いかけられ、パシャパシャ写真を撮られ。
週刊誌に、麗先輩と私のツーショット写真が掲載。
……なんてことになったら。
ひぃあぁぁぁぁ!!
絶対に回避!!
「NOです。結構です。ご遠慮させていただきます」
「なんで?」
なんでって……
「麗先輩は有名人なんですよ。私と一緒に歩いてたら、芸能記者に見つかって……あることないこと、雑誌に書かれちゃうじゃないですか」
「大丈夫だよ。あることないこと書かれる前に、俺から世間に発信するから」