王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
「あの……麗……先輩……」
「可愛い声。俺と観覧車に乗りたくなった?」
違います、誤解です。
私は目をつぶり、顔をブンブン振って全力拒否。
「これは夢です。絶対に夢なんです」
「おかしいなぁ。俺の中では100%、現実だけど」
「目を覚ましたいので、ベッドをお借りしてもいいですか?」
「寝たいの? 起きたいの?」
「……どっちも……です」
「日本語がおかしい気もするけど。まぁ、いいよ~陽彩ちゃんのお願いは、何でも聞いてあげたいしね」
「ありがとうございます。では、遠慮なく……」