王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
* * *
ベッドで叫び崩れた自分を思い出す、現在の俺様。
耐えらんねぇ……
好きな女に、嫌われてたことが。
俺様は屋上のフェンスに両手を置くと、額をガンガンとぶつけまくった。
それから、3メートルくらい離れたところで、うつむいている陽彩をチラッ。
言えないよなぁ。
オマエを斬りつけてきた理由なんて……
魔界の求愛行動なんて暴露したら、陽彩のことが大好きだって告白するのと同だし。
こいつに告白なんて無理だ。
絶対に無理。
だって……
『俺様と付き合って』
『ごめんなさい』
『なんで?』
『魔界の人は、恋愛対象外なんです!』