王子と魔王の溺愛対決 キュン死注意報・発令中
こいつにフラれたら、メンタル死ぬし。
100年は寝込むわ、間違いなく。
でも……
キラッキラな靴を陽彩にプレゼントしようとしてた奴。
無駄にイケメンな、上品・王子様野郎。
名前は『レイ』って名乗ってたっけ?
あいつに、陽彩を奪われるのは耐えられないし……
俺様が敵じゃないってことだけでも、わかってもらわないと。
決意を固め、陽彩に詰めよる。
一枚の紙を取り出し、陽彩の顔が前に突き出した。
「これ見ても、まだ俺様のことが信じられないわけ?」
「えっと、これって……誓約書??」
――その頃、理事長室では。