契り恋
柊夏side



朱那のおばあちゃんが俺を見て困ったように笑う。



「ごめんねぇ…この子最近様子がおかしいなって思ってたんだけど……」



カフェは一旦閉めたようで通常営業より3時間もはやかった。



「いえ、大丈夫っす。俺たまたま来ただけなんで」



安心してほしいと笑ってみせるとおばあちゃんはまゆのシワを少し緩めた。


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