契り恋
朱那に手を伸ばすと優しく頭を撫でた。



朱那、もういいよ、苦しまなくても。



甘いだけの緩い方に逃げたったいいんだ。



だからさ、……こっち、おいでよ。



「……朱那ちゃんのこと、すきなんだね」



おばあちゃんにそんなことを言われてしまう始末でも、それでもいいと思えた。


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