契り恋
……ごめんね、なんて思ったりもしたけど。



やっぱり気持ちに嘘はつけない自分が半ば無意識に口を動かしていた。



「はい。俺が1番好きです」



なんて、恥ずかしいことを言ってしまった。



後悔はしてない、ずっと想っていたことを口に出せてよかったとすら思っていた。



初めて家であった時から全てをさらってしまった彼女は今、何を思っているんだろう。


< 150 / 192 >

この作品をシェア

pagetop