契り恋
「……なぁ、玲於」



「何~、俺今からデートだから後でいい?」



柊兄ちゃんの声を遮るようにして朱那ちゃんに手を伸ばす。



「……行かないよ」



その手から朱那ちゃんは逃れた。



「え?朱那ちゃん今日は……」



朱那ちゃんはそのまま柊兄ちゃんの背中に隠れる。






< 161 / 192 >

この作品をシェア

pagetop