Kahlua Milk 〜Hiding Gray 君の瞳に隠されて〜

辛い

胸がきゅ〜って締め付けられて
見ていられなくなるから…


逃げるように、私はその場を離れた


ばか…


ねえ、気づいてよ
ずっと、密かに君を想っていた

その間君は何人かと付き合った

私も彼氏がいたりしたよ
でも、心から中身を見て好きになったのは君しかいなくて

好きだから一緒にいたい
でも、毎回辛くなる
君が…私だけを見てくれることはない
そう思い知らされる


でも私が1人でいると…

「暇なの？」

優しく声をかけてくる君は、本当にずるい


「う、うん、まあ…」

「あんま無理すんなよ？暇なら俺と話そうよ」

「…」


見込みないなら、優しくしないで
期待させないで

関わらなければ、忘れられるんじゃないか

会えなくなるのは辛い

けれど
可能性もないのに、このままいる方がもっと辛くなるから


もし君に、彼女ができたら、私はきっと「おめでとう」と笑って言うだろう
鋭く刺さった気持ちは、隠されたまま