Kahlua Milk 〜Hiding Gray 君の瞳に隠されて〜

優しくて、嘘がなくて、とてもキレイな心の持ち主
私は初めて、顔からではなく中身から男の子に惹かれた


その後、私たちは5人で定期的に集まった
誕生日パーティー、山登り、お互いの大学の学食ランチ、クリスマスパーティー…

サプライズ用意したり、鼻が赤くなりながら鍋会したり、ハロウィンの仮装したり…

でも段々とみんなの予定が合わなくなって、流されていく予定…

最初5人いたのが、4人、3人になり…
最後には私とユウだけになって、次第に私たちも会わなくなっていった

活動しなくなったグループは、それ以降動くことなく、形だけが残されていた





ー半年後ー


あれ以来、会っていない

名前だけ残されていたグループLINEも、いつの間にか姿を消していた


学校帰りの電車でボーっとしていると、ポケットの中の携帯が鳴る

「アルバイト探してない？」

以前ホームパーティーで出会った、知り合いからのLINE

バイト…

それに対しての私の答えに、迷いはなかった

「すごいタイミング！丁度やめたばかりで探してた！！」


ついこの前飲食店のバイトをやめたばかりの私
新しくバイト探すのも面倒…と思っていた今の私に、このお誘いは最高ってわけだ

バイトを探す手間がはぶけ、新しいバイト先が決まるということでるんるん気分の私
駅の階段を下がっていると同時に、また携帯が鳴った