【短】Small-Love
しかしもうゴールの前。



あと一押しで1点が入る。



ここで負けたら恥だ・・・。



「奏斗ッ、負けねぇかんなッ!」



中学校の時、
サッカー部だった奴が近くに来ている。



これはパスした方が良さそうだと感じた。



俺は足を使って、奏斗を翻弄する。



「彰っ、俺も負けねっ!!」



都も近くに見える。



俺は元サッカー部の奴に
パスを出そうと決めた。



俺はボールを蹴った。



元サッカー部の奴に・・・。



しかしトラップしたのは都。



どうやら少し鈍っていたようだ。



しかし、みんなは
スペシャルパスだと騒ぎ立てる。



奏斗は俺を見てニヤと笑った。



そして都の足から
放たれたボールがネットを揺すった。



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