【短】Small-Love
髪を下ろした女が奏斗に蹴りを入れた。



「ってェェ―――ッッ!!」



奏斗が大きな悲鳴をあげる。



奏斗は蹴られた腹部を撫でる。



その女はスゴイ形相で
奏斗を睨みつけ続けている。



「あんたねぇッ!!」



奏斗の知り合いか・・・?



ってか・・
この女こえーよ・・・。



その前に奏斗が怪我したら困る。



「ちょっちょっ、待って。」



俺はどんと止めに入る。



「コイツの過去は知らんけど、
 大事な仲間に簡単に手出さないで?」



仲間を傷つけるのは許さない。



俺も女を鋭く睨んだ。



女は1歩引いた。



「・・んで、菜都未いんだよ?」



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