【短】Small-Love
奏斗も何が何だか分かっていない様だ。



「奏斗君っ、稀緒守るって言った!
 稀緒、写真辞めちゃったじゃない!」



キオ・・・?



誰だよ、それ・・・?



奏斗はさっきとは変わって
体が凍りついた様に動かなくなった。



奏斗は何かに必死に
耐えている様にも見えた。



下で握った拳が震えている。



「稀緒は1年も辞めようって悩んでた!
 なんで気付いてあげないの!?
 守るって言ったのは奏斗君でしょ!」



全身から苦痛を感じているのが分かる。



2人の言い合いを
周りを行く人たちがチラチラと見る。



何だよ、
見んじゃねぇよ・・・・。



キオって子は恐らく女の子だろう。



「奏斗・・・お前もどれ。」



俺はそっと奏斗に言った。



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