【短】Small-Love
俺は故郷に何か置いてきてはない。



奏斗とはちがって、
故郷に惜しいものなどない。



「彰、さんきゅ!俺、いくわっ。」



奏斗は自らで決断した。



「おー、今度なんか奢れよ!」



俺は走っていく奏斗を眺めていた。



あーぁ、
俺も奏斗にああ言ったからには
ちゃんと告んないとな・・・。



「よしッ!」



俺も寮に帰ろう。



そして月曜日、言おう。



奏斗と同じように俺もな。



奏斗、
帰ってきたら全部説明してくれよ?



俺は元の道を歩き始めた。



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