振リ返ルコト
私は、彼が見てきたもの、感じてきたもの、触れたもの全て知りたくて部活に入部しました。

今考えると矛盾だったかもしれません。でも、それだけ素直に行動できたということは羨ましさにも感じられるんです。


でも、いざ弓道部に入ってみると彼はいなかったのです。先輩にも、誰にも聞けませんでした。だって、この衝撃が、恋かなんて私にも分からなかったんですから。


もしかして、あれは幻覚だったのかも…。
私はショックのあまりそんなことさぇ考えていました。
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