すべてを忘れる前に
嫌だ・・・私の前で、そんな悲しそうな顔しないで

無理もしないで

守りたい。この人たちを私の手で守りたい

「みんな・・・。少し快と二人にしてくれないかな」

「でも・・・」と言いたそうなみんなにまっすぐ目を向けて追い出した

「快。落ち着いた?」

さっきより呼吸がゆっくりになった快を抱きしめた

「私、快の力になりたい。話せるところだけでいいから、何があったか話してくれないかな?」

快は少し震えながら小さく頷いてくれた
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