すべてを忘れる前に
海にはたくさんの人がいた

その中に、聞き覚えのある声が二つ

「なあ、快。あれって、この辺の街を仕切ってる桃華と宏太って奴じゃね?」

やっぱり・・・こういう楽しいところに行くと、だいたい遭遇するんだよな

「声かけてみようよ!」

渚・・・それだけは、辞めて

そんな止めたい私の気持ちなんて届くはずもなく、真琴と和馬が声をかけていた

二人の時間を邪魔された二人は不機嫌そうにしていた

殺気を出すな

周りの一般人が怖がってるぞ
< 61 / 75 >

この作品をシェア

pagetop