すべてを忘れる前に
「私は、少しだけ梓と話してくるね。梓行こう」

私は、梓の手を引いて人気のないところへと移動した

それを、寂しそうに快が見ていたことも知らずに

「私あの家、家出したから。今は、輝龍のアジトにいる」

「なら、でかい仕事いつでもできるな」

この言い方は、きっと大きい仕事があるのだろう

「そうね。いつでも暴れられるわよ」

「最近、俺らの街で薬をさばいてる組がいる。警察は足取り掴めてないみたいだが、さばいてるのは本条組だ」
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