すべてを忘れる前に
「本条組が街で薬さばいてる。街の路地裏、21時に来い」

「了解」

桃華はいつも頼りないのに、仕事になると一番頼りになる人なんだ

絶対に、ミスはしない

誰かがやらかしそうになったら、何も言わずにカバーしてくれる

「今日は私たち二人だけでやる」

「でも、本条組でしょ!?」

「なんだ。二人じゃ不安か?」

「そんなことはないけど」

暗くなり下を向く桃華

「そうか。なら一人でやる。桃華、宏太と梓を見張っとけ」
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