私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「香音………ずっと側にいる………
 もう……お前から離れたりなんてしない……香音に着いてく………」

「雄斗…?」

「だからもう………俺から離れないでくれ………二度と……こんな思い……したくない………」

「……………どうしたの…?
 そんな顔して………」

「香音………本当に知りたいんだな…?」

「うん………知りたい」

「そっか…………
 本当はな………香音が目覚める前に話してたんだ
 俺と幸輝とお父さんの3人で」

「……………何を…?」

「………香音にちゃんと話すべきかどうか」

「…………………」

「3人で話し合って………香音にちゃんと話すってことになったんだよ………
 それなのに………ごめんな……
 俺が……話す勇気がなくて…………」

「雄斗………」

「………でも……ちゃんと話すよ
 香音が知りたいなら………」

「…………ありがとう」

「俺は………何があってもお前の側にずっといる
 それだけは覚えといて」

「うん」
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