私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「あっ、そう言えば香音に言わないといけないことがあるんだけど………」
″なに?″
「明日………会いに来れないかも」
″........................″
「ごめんな………毎日会いに行くって言ったのに………約束守れなくてごめん……」
″.............雄斗は謝らないで……
仕事でしょ?それなら仕方ないよ″
「香音………土曜日は来るから……ちゃんと迎えに来るから………だから…明日はごめん」
″うん........分かってるから
お仕事頑張ってね″
「ありがとう
でもメールするから
返事しろよー、既読スルーされたら悲しいから」
″分かってるよ
雄斗の連絡、既読スルーするわけないよ!″
「それならいいけど!」
そして香音の頭を撫でた
香音は…………喋らないけど、表情だけでも良く分かる
今は嬉しそうにしてるけど………帰る時間になったら悲しそうな顔をする
そんな顔にさせたくないのに………