私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「そうだったんですね!」

「はい
 ただ、熱が38℃後半だそうで………安静にさせてほしいとのことでした」

「高いですね……」

「そうですね
 まぁ家に帰れば治りますよ
 きっと………」

「ですね!
 それで………香音は今後どうしてくか…話しました…?」

「いえ………まだ………話すタイミングがなくて……」

「そうですか……
 ……高校の方は?」

「休学届け出していて………復学した時にテスト受けて良い点が取れれば休んでいた分の単位をもらえるように関口先生が掛け合ってくれていたので…………戻ろうと思えば戻れるかと」

「関口先生……そこまでしてたんですね」

「はい………あの時はバタバタしてたので凄く助かりました
 ただ………その高校に行くにしても……母方の祖父母に預けることになるので…………そこを香音はどう思うか………」

「そうですか……………ちなみに香音ってこっちの高校見に行きました?」

「あー……行ってないですね
 行くのがめんどくさいとか何とか言って」

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