私の人生を変えてくれた人 ～もし君が生きてたら～ 前編

「なるほど……………ここからは俺の意見なんですけど………」

「何ですか？」

「多分………香音はここに残ると言うと思います
　母親が亡くなってしまった今、家族と離れたくないと思います
　それに…………飛行機も当分は………」

「……………………」

「そうなると…………香音が選べる道としては……友達が進学した学校に入るか通信制の学校に入る、もしくは…………………盲学校」

「……………盲学校…ですか…？」

「はい
　香音の視野の狭さ………盲学校に入れるレベルなんです
　盲学校なら少人数ですし………手厚くサポートを受けることもできます」

「そうなんですか…？」

「みたいです
　普通校よりは人数少ないですが、通信制よりも人と関わることができる
　そこだったら今まで悩んできたことも少しは解消されるかもしれません」

「………どうしてそんなに…詳しいんですか…？
　いくら先生でも……盲学校についてはあまり詳しくはないのでは……」