私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「なぁ………香音……
聞いてもいいか…?」
「……………………ん?」
そして俺は聞くことにした
これ以上、一人で抱え込ませないために
「あの日……事故のあった日……何があったのか…………教えてくれないか…?」
「………………………………」
「無理にとは言わない
ただ…………香音が一人で抱え込まないか心配」
「…………………私……どうすればいいのか分からない………あの事故……スマホで調べた
助かった人………あまりいないんだね………」
「…………うん………香音、調べてたんだ……」
「なんか……聞きづらくて………
誤魔化されるのも嫌だったから……」
「そっか………大丈夫…?
辛くない?」
「……………………………」
「香音…………ごめんな、一人で頑張らせて…………香音は凄いよ……
でも、ここからは俺を頼って……
香音は一人で頑張る必要ない……香音は一人じゃないから」
「雄斗……………」