私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

~幸輝目線~


「じゃあな!」

「あぁ、また明日!」


サークルの活動も終わり俺は帰ろうとした


「幸輝~!」

「よう、花恋!」

「ねー幸輝
 今日空いてる?
 幸輝の家行きたい!」

「あぁいいよ
 言っとくけど、家なんもないからな」

「分かってるよ!
 ただ幸輝と一緒にいたいだけだから!
 さっ、行こ!」


こうして二人で家に向かうことになった


この花恋というのが俺の彼女だ

学部は違うけど同じサークルの先輩でとても話が合う


母が亡くなってどん底にいた時、彼女が助けてくれた


今は彼女のことを何があっても守ろうと思える




















二人で話してるとあっという間に家のすぐ側まで来ていた


「ねぇ幸輝………あそこにいるのって……誰?」

家が見えたところで花恋がそう言った


「んー………誰だろ……………」



段々近づいていく


それにつられてシルエットもくっきりとしていった



そして気づいた


「………香音…?」

「幸輝、知り合い?」

「俺の妹
 でも何でここに…………」


そして俺は駆け寄った


「香音?
 おーい」

「…………………っ
 ………お兄……ちゃん………」

< 117 / 529 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop