私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「どうした?
 こんなところで
 下山先生のところに行ったんじゃなかったのか…?」

「…………そう………なんだけど………
 後ろにいる人誰…?」

「あー、俺の彼女
 花恋って言うんだ」

俺が紹介すると花恋も香音に声をかけた

「はじめまして
 花恋です
 えーと、お兄さんとお付き合いさせてもらってます」

「…………香音です
 えーと……帰りますね」

「えっ、ちょっと待って!
 香音ちゃん………体辛くない?
 顔赤いよ?」

「えっ?
 香音、本当か?」

「………………別に」

「香音………ちょっとごめんな
 …………って、あつっ!
 お前………いつからここにいた?」

「…………………昼過ぎ」

「………水分は?」

「…………………………」

「はぁ………花恋、ごめん
 ちょっと手伝ってくれない?
 香音、中に運ぶ」

「分かった!」

「お兄ちゃん………いいよ………
 私帰るから…………」

「こんな体じゃ無理だろ
 それに立てないからずっと座りこんでるんだろ?」

「……………ごめん」

「いいって
 気にすんな」

そして香音を抱き上げた


それにしても………軽いな……
やっぱり……全然食べてなかったんだな………



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