私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編



そして俺はスマホを手に取った

「もしもし、下山先生?」

「幸輝、香音どうだ?」

「熱が…………39℃後半で………
 これから病院に連れていこうと思います」

「………っ!
 …………病院行かないで香音、俺のところ連れてきてもらえるか?」

「いいですけど……………病院行かないと……」

「分かってる………でも………今連れていったら香音の心が壊れる」

「じゃあ………どうするんですか…?
 さすがにこのままは………」

「友達に医者がいる
 そいつ呼ぶから
 だから…………連れてきてほしい」

「分かりました
 すぐ行きます」

「あと、香音にこの事は言うなよ?
 絶対嫌がるから
 何も言わずに連れてきて」

「嫌がるって………何かあったんですか?
 それに俺の家の前にいたのも………」

「まぁ………な……
 ちょっと俺が強く言い過ぎて…………
 香音、怒らせちゃったかなー……って感じ」

「あー……とりあえず分かりました
 ひとまず香音連れてくんでよろしくお願いします」

「おう
 香音のこと頼むな」

「はい!」


そして電話を切った


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