私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「花恋、ちょっといいか?」

「ん?何?」

花恋は香音の側から離れない

心配してくれてるんだろうけど………香音に聞かれたらまずいんだよな………

「ちょっとこっち来て」

「えっ………でも………」

「香音なら大丈夫だから
 お願い」

「分かった………」

そして俺達は寝室の入り口のところで話し始めた


「花恋、ごめんな
 香音のことありがとう」

「ううん、気にしないで!
 困ってる人がいたら助けるのが当たり前だし!」

「花恋………」

「幸輝……香音ちゃんどうするの?
 病院連れてく?」

「香音の彼氏のところ連れてく
 友達に医者がいるみたいでさ」

本当は婚約者だが………まぁいいよな

「それなら大丈夫だね…!
 香音ちゃん起こす?」

「今寝てる?」

「うん」

「そのまま連れてく
 何か喧嘩したみたいでさ………何も言わずに連れてきてって頼まれたから」

「そっか………だから玄関にいたのかな……」

「多分な
 花恋はどうする?
 手伝ってくれたら嬉しいけど………疲れてるだろ?」

「全然!
 私も手伝うよ!」

「本当か!?
 花恋……ありがとう」

「ううん!
 ほら、行こ!」

「おう!」


そして俺達は下山先生のところに向かった

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