私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「私は大丈夫だよ……自分でやったんだし………
 それよりも雄斗の方が………………ごめん…………ごめんなさい………」

「もー、俺は大丈夫だってー
 だから泣くなよー」

「でも…………雄斗………血が………」

「あー………てか、ごめん
 香音の腕に俺の血ついちゃったな……」

「別にそんなの……どうでもいい…………
 それよりも………早く雄斗手当てしないと……」

「それはお前もな?」

「……………………」

「ほら、待ってろ
 すぐに持ってくるから」


そして寝室を出た












救急箱を持って寝室に戻り手当てをした





「ねぇ………雄斗………」

「ん?」

手当てが終わると香音が話しかけてきた

「私………どうしたらいいのかな……?」

「…………それは……事故のこと…?
 それとも今後のこと…?」

「………両方」

「……………香音の好きにしたらいい………………って言いたいところだけど………そう言ったら自分を責めるだろ?」

「……………………」

「事故で何があったのかは知らない
 でも自分のせいにしてほしくない
 香音は悪くないから」





< 133 / 529 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop