私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「私は大丈夫だよ……自分でやったんだし………
それよりも雄斗の方が………………ごめん…………ごめんなさい………」
「もー、俺は大丈夫だってー
だから泣くなよー」
「でも…………雄斗………血が………」
「あー………てか、ごめん
香音の腕に俺の血ついちゃったな……」
「別にそんなの……どうでもいい…………
それよりも………早く雄斗手当てしないと……」
「それはお前もな?」
「……………………」
「ほら、待ってろ
すぐに持ってくるから」
そして寝室を出た
救急箱を持って寝室に戻り手当てをした
「ねぇ………雄斗………」
「ん?」
手当てが終わると香音が話しかけてきた
「私………どうしたらいいのかな……?」
「…………それは……事故のこと…?
それとも今後のこと…?」
「………両方」
「……………香音の好きにしたらいい………………って言いたいところだけど………そう言ったら自分を責めるだろ?」
「……………………」
「事故で何があったのかは知らない
でも自分のせいにしてほしくない
香音は悪くないから」