私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「……………分からない……
 みんなにそう言われても…………信じられない…………自分のせいだと思っちゃう………」

「そっか………じゃあ香音は何を信じたい?」

「…………雄斗の言葉を………信じたい
 でも………辛い………お母さんに申し訳なくて…………自分のせいだと思ってる方が楽に感じる………」

「………………あの日何があったんだ…?
 無理はしなくていいから…………少しだけでも教えてほしい」

「…………………聞いても………離れないでいてくれる……?」

「当たり前だろ
 お前を一人にしないよ」

そして抱きしめた

「だから話して?」

「雄斗………………私……最低なんだよ………
 お母さんに………最期まで苦しい思いさせた………」

「…………それは………どうして……?」

「………座席……3人席で………もう一人は男の人だった」

「うん………」

「それで………トイレに行きたくなってお母さんと一緒に行った」

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