私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「そっか………でもいいんだ
こっちにいたい
それにもう…………勉強についていける気がしないもん」
「香音なら大丈夫だと思うけど………まぁいっか
香音、高校は行く気ある?」
「…………………」
「どうした…?」
「………行きたい………とは思うけど………」
「けど?」
「………怖い」
「………何が怖い?」
「外の世界が……………男の人が…………」
「そっか…………その……男の人が怖いって言うのは………俺は大丈夫…?」
「雄斗は大丈夫
むしろ………いてくれなきゃ怖い
雄斗がいれば大丈夫って思える」
「そっか!
それなら良かった!」
「だから………離れていかないでね…?」
「もちろん!
香音から絶対に離れないからな!」
「雄斗……」
「なぁ……香音?
香音には3つの選択肢がある」
「3つ?」
「あぁ………1つ目は……こっちの普通校に通う
こっちなら……どこに行っても多少は知り合いいるだろ?
男子もいるとは思うが………」
「そう……だね………」