私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「2つ目として……通信制の高校に通う
 これなら決まった日だけ登校すればいいし、あまり人と関わらなくて済む」

「うん…………」

「そして最後は………………盲学校」

「…………えっ?」

「香音が嫌なら聞き流してもらっていいから」

「……………何で………盲学校…?
 ……私……見えるよ…?」

「………………盲学校って全く見えない人だけが行ってるんじゃないんだ
 見えずらいって人もいける
 視力が少ししかないとか香音みたいに視野が狭いとか」

「……………………………」

「ごめん
 嫌だったらいいから
 ただこういう選択肢もあるってことだけ伝えたかっただけだから」

「あっ、嫌とかそういうんじゃなくて…………考えてもみなかったら………ちょっと驚いたというか何というか………」

「まぁ………そうだよな………
 盲学校のことなんて………中学校じゃ教えてくれないもんな………」

「うん……………でもどうして雄斗はそれが出てきたの?」

「俺の兄が盲学校で働いてる
 だから少し相談していた時期があって…………まぁ香音が盲学校に入れるって知ったのはつい最近だけどな」

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