私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
これは………どうしたらいいんだろう………
でも………雄斗と離れるなんて考えられない!
「雄斗…!」
そう言って雄斗に抱きついた
雄斗も優しく抱きしめてくれた
「おぉ~よしよし~
怖かったな~
あんな奴嫌だもんな~」
「チェッ
振られちゃったなー
たまには年下もいいかなって思ったんだけどなー」
「うわー
香音ー、あんなこと言っちゃってるよー
可哀想だねー」
「うっせ!
そろそろ離れろよ」
「えーどうしよっかなー?」
「いいから離れろ
本題に入るぞ」
「仕方ないなー」
そして雄斗は私から離れた
この二人……仲良いのか悪いのか………良く分からない……
「じゃ、話す前に………香音こっちに来て?」
「はっ?
何で奏斗呼び捨て?」
「だって俺、生徒の名前呼び捨てする主義だもん」
「…………そうかよ」
「ってことで香音、こっちに来て?」
これは………行った方が……いいのかな…?
困って雄斗の方を見た
「行ってこい
奏斗も仕事は真面目にやる奴だ
さっきはあんな風だったけど」
「………分かった」