私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「アハハ………」

「まぁ別にいいんだけどな
 後は何だろう……校舎がきれいとか………
 んー…………ここの生徒はみんな笑顔だよ!」

「………フフッ
 その流れでそれ言いますか!」

「だって……出てきたんだもん……
 でもさ、笑顔の方がいいじゃん?」

「まぁ……そうですね」

「後さ、香音がもしこの学校に入るってなったら俺が副担だよ!
 嬉しいでしょ?」

「それは別に……………クラスってどんな感じなんですか?」

「うわっ、軽く振られた
 クラスはね、女子4人に女性の先生が担任だよ
 俺だけ男だよー」

「……………何か……凄いですね……」

「普通校の子からしたらありえないだろうけど盲学校ではこれが普通だから
 何やるにも少人数だからサポートが手厚い」

「そう………なんですね……………」

「どう?
 魅力感じた?」

「まぁ………良いところだなとは思いました」

「だろ?
 ぜひともここに来てください!
 いつでも歓迎します!!」

「アハハ………でも遠いのがな………」

「香音、そんなに遠くないぞ?
 バス一本で行ける」

「雄斗………それは雄斗の家からでしょ?
 私の家からだったら遠いもん」

「えっ、何?
 香音家帰っちゃうの!?」




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