私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「じゃ、今日はこのくらいにしよっか」
「はい
ありがとうございました!」
「何かあったら雄斗通してでも聞いてね
香音が来るの待ってるから!」
「はい!
本当にありがとうございました!」
そして盲学校を後にした
その帰り道
「香音、どうだった?」
「凄くいい場所だなって思った
あそこに………通いたいって思った」
「そっか
確かに良さそうな所だったもんな」
「うん…………ねぇ雄斗…?」
「ん?」
「あのさ………自分の家に帰りたい………」
「………俺に迷惑かけるからって理由じゃないよな?」
「違う!
………お父さんに……ここに行きたいって話したいから……………でも……落ち着いたら雄斗の家に戻りたい……ダメ……かな…?」
「ちゃんと戻ってくるんだな?」
「うん!
雄斗と一緒にいたいもん!」
「それなら良いぞ!
………今から帰るか?
送るけど」
「うん……そうしようかな
急にごめんね」
「全然いいんだよ
大事なことだからさ、ちゃんと話してきな」
「うん…!
ありがとう!」
そして久しぶりに自分の家に帰った