私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
家
~雄斗目線~
香音を家まで送り、自分の家に帰った
プルルルル
家に着くとスマホがなった
「もしもし?」
「あっ、雄斗?
今大丈夫か?」
「奏斗……大丈夫だけど
何かあった?」
「香音……近くにいる?」
「いや、自分の家帰った」
「何、ついに雄斗嫌われた!?」
「違ぇよ
お父さんに話すんだと」
「何を?」
「盲学校に行きたいって」
「マジ!?
来てくれんの?」
「香音は行きたいってさ」
「マジで!
あー、めっちゃ楽しみ!!」
「はいはい………
で?要件は?」
「あー…………お前さ……香音のこと……ちゃんと見てるか?」
「何だよ急に
ちゃんと見てるよ」
「……………本当か?
本当に………ちゃんと見てるのか?」
「……………見てる」
「………お前はまだ見れてない
香音の本心に………気づけてない
香音は頑張ってるんだからさ………我慢させるなよ」
「…………何で奏斗そんなこと言えるんだよ
香音の何が分かるんだよ」
「分かるよ
香音の苦しみ
少なくとも今のお前よりは」