私の人生を変えてくれた人  ~もし君が生きてたら~ 前編

「お父さん………」

「香音の人生だ
 それは香音が決めることだよ」

「ありがとう………
 私……盲学校でも頑張る
 頑張って勉強するね!」

「頑張れよ
 無理せずにな」

「うん!
 それでね……………雄斗の家から通いたいの
 ここからは遠いけど………雄斗の家からなら近いんだ」

「下山先生がいいならいいよ
 そもそも香音、今日まで帰って来なかっただろ?」

「アハハ………
 まぁ今日帰ってきたし?
 別にいいでしょ
 てか、お父さんも仕事であまり家にいないじゃん」

「……………それ言われると何も言い返せない………」

「今日も遅かったしね」

「…………ごめん
 ………まぁ香音が元気そうで良かった
 安心したよ」

「うん!
 元気にやってる!」

「そうか…………その笑顔見れただけでも良かった
 たまには顔出せよ」

「はーい!」

「………それで、いつ戻るんだ?」

「んー、明日には戻ろうかなって思ってたけど
 この話したかっただけだしね」

「そっか………朝起きたらいないと思うけど気をつけて帰ってな」

「うん!
 ありがと!」

そして私は1日を過ごした





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