私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
~香音目線~
盲学校に行くと決めてからは早かった
お父さんがすぐに手続きしてくれてどんどん話が進んでいった
学校に行けるのが楽しみだった
でも…………
ここ最近、雄斗は何かを考えこんでる
私が話しかけても上の空だ
「雄斗?」
「……………………」
「ねぇ雄斗!」
「………ん?」
「ボーッとしてるけどどうしたの?」
「………うん」
「何考えてるの?」
「………………うん」
「…………私いない方がいい?」
「…………………うん」
「…………そっか」
多分雄斗は何も考えずに返事してる
でも、私いない方がいいみたいだし……
明日自分の家に帰ろっかな
雄斗も一人で考えたいもんね
明日、雄斗が仕事行ったら帰ろ
そんなことを考えながら眠りに入った