私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「っ!
香音立って!
写真撮る!!」
「何で奏斗先生に撮られなきゃいけないんですか?」
「それは決まってるでしょ!
雄斗に送って自慢する!」
「はぁ…………何でそのために………」
「まぁまぁ!
これ送ったら絶対に反応してくるからさ!
そしたら俺があいつに説教しといてやるから」
「別に怒ってないんですけど………」
「そんなこと言わずにさ!
ほら、立って!」
「…………一枚だけですよ………」
「おう!
はい、チーズ!」
カシャッ
「よーし!
香音ありがと!
これであいつに自慢出来る」
「はぁ…………絶対に雄斗どうにかしてくださいよ?
会えなくて寂しいんですから…………」
「雄斗のところに帰ればいいじゃん」
「………私が何かしちゃったのかもしれないじゃないですか…………
もしそうなら…………帰れないです」
「ふーん……それはないと思うけどな
まっ、あいつと話してみるよ」
「お願いします」
「んじゃ、本題に
今日どうだった?」
「楽しかったです!
みんな優しいし」
「おぉ、それは良かった」
「勉強もゆっくり出し、移動とかも全然苦痛じゃない!
本当に楽すぎていいのかなーって少し不安にはなるけど」
「いいんだよ、それで
ここはそういうところだから」
「奏斗先生………後ね、体育が凄い楽しかった
久しぶりに出来て………体育ってこんなに楽しかったんだって………やっとその気持ちを思い出せた」
「そっか
中学校では体育やってなかったんだっけ?」